己の欲せざる所は人に施すことなかれ
この言葉「論語」にある孔子の言葉です
「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」は、自分がされて嫌なことは他人にもしないという、様々な人間関係にあってとても重要で基本的な事を現す言葉です。
何かを積極的に与える親切ではなく、他者の痛みを想像して「自分の行動を控える」という引き算の優しさを教えてくれます。
常に自分を鏡として相手の立場を思いやる、いつの世も変わらない教えでございます
(釋 拯良)書
味わい
「されて嫌なことはしない」ということは、浄土真宗では「そうできない我が身の愚かさ(凡夫)」を映す鏡となります。どんなに気をつけても、自己中心的な煩悩から人を傷つけてしまうのが人間の真実です。しかし、阿弥陀仏はその不完全な私たちを丸ごと救ってくださいます。その大きな慈悲に包まれたとき、自分の限界を認め、他者に対しても「お互い様だね」というトゲのない穏やかな眼差しと、静かな共感が生まれるのではないかと思います。