浄願寺のブログへようこそ。
このページを開いてくださったあなたと、下記の法語を一緒に味わっていけたらと思います。
犀の角のように ただ独り歩め
―― 釈尊
典拠
この言葉は、お釈迦さまの教えを伝えるパーリ仏典の中でも、最も古い経典の一つと考えられている『スッタニパータ』に繰り返し説かれている有名な一句です。
「スッタ」は「経(教え・説法)」、「ニパータ」は「集まり」という意味で、直訳すると「経(教え)の集成」となります。
(釋浄啓:書)
味わい
私たちは他人の評価や世間の空気に流され、自分を見失ってしまうことがあります。誰かに認められたい、嫌われたくない、周りと同じでいたい――そんな思いが苦しみを生み出します。
だからこそ、お釈迦さまは「犀の角のように」と教えられました。
犀の角は一本です。誰かと並んで生えることはありません。それは、自分の人生は誰にも代わってもらえず、自分自身が歩むしかないということです。
他人と比べず、世間に振り回されず、仏さまの願いに照らされながら、自分だけの人生を丁寧に歩んでいくことが大切なのだとお釈迦様は私たちに教えられたのです。
浄土真宗では、自力ではなく阿弥陀如来の本願に身をまかせる教えをいただきます。しかし、そのお念仏に出遇うのも、他人ではなく「この私」です。人任せでもなく、人と比べることでもなく、一人ひとりが仏さまの願いを聞かせていただくところに、本当の歩みがあります。
そのことを、お釈迦さまは一本の犀の角に託して私たちへ教えてくださったのです。